
GIGAスクール構想で1人1台のデジタル端末を使うようになり、 子どもが画面を見る時間は大きく増えました。スマホ・タブレット・ ゲームも含め、近くを長時間見続ける「近業」と 近視の関係を心配する保護者は多いでしょう。ここでは、わかっていることと 家庭でできる対策を整理します。
デジタル端末と近視の関係
近くを見続ける近業が多いほど近視と関連するという報告は以前からあり (Huang 2015)、デジタル端末についても、使用時間が長いほど 近視と関連する可能性が複数の研究で指摘されています (Lanca 2020)。ただし、画面そのものよりも「近い距離で・長時間・屋外時間が減ること」が 問題と考えられており、端末を完全になくすことが解決策というわけでは ありません。大切なのは使い方です。
家庭でできる対策
- 20-20-20ルール:20分ごとに、20フィート(約6m) 先を、20秒以上見て目を休める。近業のあいだに遠くを見る 習慣をつくると、ピント合わせの筋肉の緊張をやわらげられます。
- 30cm以上の距離をとる:画面や本に近づきすぎないように。 目との距離が近いほど目の負担が大きくなります。
- 明るい部屋で:暗い場所での使用や、寝ながらの使用は 避けましょう。
- 屋外時間とセットで考える:画面時間が増えた分、屋外で過ごす時間を意識して確保しましょう。屋外活動は近視対策の土台です。
「近視かも」と思ったら
近くの見過ぎで一時的に遠くがぼやける仮性近視のこともあります。見えにくさが続く・進む場合は、眼科で定期的に確認しましょう。すでに近視がある場合は、 生活習慣に加えて近視抑制治療の検討もできます。お子さまの進行の目安は予測ツールで試算できます。
参考文献
- Lanca C, Saw SM. The association between digital screen time and myopia: A systematic review. Ophthalmic & Physiological Optics. 2020;40(2):216-229.
- Huang HM, Chang DST, Wu PC. The Association Between Near Work Activities and Myopia in Children — A Systematic Review and Meta-Analysis. PLoS One. 2015;10(10):e0140419.
- 公益社団法人 日本眼科医会 子どもの近視 / 気をつけよう!子どもの近視 日本眼科医会 目についての健康情報. [リンク]