子どもの近視ナビ

ミヨスマート・ステレストは眼鏡店でどう扱われる?

近視管理用眼鏡(ミヨスマート・ステレスト)は『どこでも同じように買える』わけではありません。眼鏡店側の対応と、よい店を選ぶポイントを整理します。

最終更新: 2026年6月

近視管理用眼鏡を作る眼鏡店側の3つの対応:眼科の処方箋に基づく販売、光学中心を瞳孔中心に合わせる精密フィッティング、購入後の定期フォロー。

ミヨスマート(DIMS)ステレスト(H.A.L.T.)などの近視管理用眼鏡レンズは、ふつうの眼鏡とは違い、レンズの周辺に特殊な構造をもっています。そのため、取り扱う眼鏡店・作り方・買ったあとの対応にも、通常の眼鏡以上の 配慮が求められます。ここでは、複数の眼鏡店の案内をもとに、「作る側(眼鏡店)」がどう対応するかと、保護者が店を選ぶときの ポイントを整理します。

眼鏡店側の3つの対応

① 眼科の処方箋・指示に基づいて販売する

近視管理用眼鏡は、視機能の発達段階にある小児が主な対象です。安全・適切に使うため、眼科医の処方箋(指示)に基づいて販売されるのが基本です。 多くの眼鏡店は、処方箋に指定されたレンズのみを扱い、レンズ名の記載がない・ 有効期限が切れているといった場合は、処方元の眼科へ確認します。 効果・効能の質問を受けたときは、眼科へ相談するよう案内します。

あるチェーン(パリミキ)は、「処方箋不要」「視力測定不要」など、 眼科受診が不要だと誤認させる広告は行わないと明言しています。 眼科を受診せず直接来店した場合は、受診を勧めるのが基本的な姿勢です。

② 通常の眼鏡以上に精密なフィッティング

近視管理用眼鏡は構造上、レンズの中心(光学中心)が、上下・左右ともに 瞳孔の中心に正確に一致することが重要とされます。ずれると、見え方だけでなく ねらった効果が十分に得られない可能性があります。そのため眼鏡店では、 処方箋の瞳孔間距離(PD)を参照し、片眼ずつ光学中心の位置を決めて アイポイントを測定したうえで作製します。

この作業には専門的な技能が必要なため、国家検定資格の「眼鏡作製技能士」が作製を担うことが望ましいとされます。 たとえば JINS は、眼鏡作製技能士に加え小児対応の担当者が在籍する一部店舗から取り扱いを開始し、順次拡大する方針で、 パリミキは多数の眼鏡作製技能士の在籍を案内しています。

③ 購入後の定期フォロー(点検・保証)

近視管理用眼鏡は、長く適切に使ってこそ意味があります。眼鏡店は、眼科の定期受診のタイミングに合わせた眼鏡の点検や、 掛け具合の調整・型直しなどのメンテナンス、近視の進行や破損に備えたレンズ交換の保証(子ども向けの安心保証など)を用意していることがあります。 ずれ(センタリングのずれ)が起きていないかの確認も大切です。

取り扱う店は「限定的」で、拡大中

高度なフィッティング技術と眼科との連携が前提のため、近視管理用眼鏡はすべての眼鏡店・全店舗で扱っているわけではありません。 2026年時点では、JINS(一部店舗から開始)、パリミキ、地域の専門店(京都の老舗・タカノ、 子ども眼鏡の専門店など)といった、眼鏡作製技能士が在籍し眼科と連携できる店を中心に取り扱いが広がっています。一方で、価格重視のチェーンなどでは取り扱いが 確認できない場合もあります。事前に取り扱いの有無を問い合わせると安心です。

よい眼鏡店を選ぶチェックポイント(保護者向け)

  • 眼科の処方箋を求めるか(「処方箋不要」をうたう店は避ける)
  • 眼鏡作製技能士が在籍し、子どもの精密フィッティングに対応できるか
  • 瞳孔中心に合わせた光学中心の測定を行うか
  • 購入後の点検・調整・レンズ交換保証など、フォロー体制があるか
  • 眼科と連携し、定期受診を前提に案内してくれるか

注意点

  • ここでの内容は「眼鏡店側の対応」の解説です。レンズの効果・ 適応・度数の判断は眼科が行います。効果には個人差があります。
  • 取り扱い店舗・サービス内容は変わることがあります。最新情報は各眼鏡店の 公式案内や店頭でご確認ください。

レンズそのものの解説はミヨスマート(DIMS)ステレスト(H.A.L.T.)を、制度的な位置づけは日本眼科学会の近視管理用眼鏡ガイドラインをご覧ください。お子さまの数値での進行の目安は予測ツールで試算できます。

参考文献

  1. 日本眼科学会 近視管理用眼鏡(多分割レンズ)ガイドライン(第1版) 日本眼科学会雑誌. 2025;129(8):855. [リンク]
  2. 株式会社ジンズホールディングス 特殊な構造を持つ「小児の近視用メガネレンズ」を6月1日(月)より取り扱い開始 PR TIMES(プレスリリース). 2026年5月. [リンク]
  3. 株式会社ジンズ 小児の近視用メガネレンズ「ミヨスマート」及び「エシロール ステレスト」の取扱開始のお知らせ(眼科の処方箋が必要/一部店舗で2026年6月11日より順次) JINS 公式トピックス. 2026年6月. [リンク]
  4. 株式会社パリミキ 眼科医に知ってほしい 眼鏡レンズの最新動向(小児の近視用眼鏡レンズは眼科医の処方・指示に基づき販売/眼鏡作製技能士による精密フィッティング/購入後の定期フォロー) パリミキ 配信コンテンツ. 2026年6月.
  5. 株式会社タカノ 小児の近視用メガネレンズ「ミヨスマート」及び「エシロール ステレスト」の取扱開始のお知らせ. 株式会社タカノ お知らせ. 2026年. [リンク]

実際の近視進行には大きな個人差があります。本ページは一般的な情報提供であり、 診断・治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は眼科を受診してください。