子どもの近視ナビ

リジュセアミニが2026年6月から「選定療養」になりました

近視進行抑制の目薬「リジュセアミニ」をめぐる制度が変わりました。診察・検査費が保険適用になる「選定療養」のポイントをやさしく整理します。

最終更新: 2026年6月

2026年6月からリジュセアミニが選定療養になることを示す図。診察・検査費は保険適用、お薬代は自費(保険外)。

リジュセア®ミニ点眼液0.025%は、子どもの近視の進行を抑えることを 目的とした、日本で初めて承認された低濃度アトロピンの点眼薬です (2024年12月に製造販売承認、2025年4月に発売)。この治療をめぐるお金の仕組みが、2026年6月から変わりました

何が変わったの?

2026年1月の中央社会保険医療協議会(中医協)で方針が決まり、2026年6月から、近視進行抑制の目薬による治療が「選定療養」の対象に なりました。ポイントは次のとおりです。

  • 診察・検査の費用は「保険適用」になります。
  • お薬(リジュセアミニ)の代金は、これまでどおり「自費(保険外)」です (薬そのものを保険でまかなう予定はないとされています)。

そもそも「選定療養」って?

日本では原則として、保険診療と自費診療を同じ治療で混ぜる「混合診療」は 禁止されています。その例外として認められた仕組みが「選定療養」です。 身近な例では、紹介状なしで大きな病院を受診したときの追加料金や、入院時の 差額ベッド代などがあります。

今回、近視進行抑制治療が選定療養に加わったことで、「診察・検査は保険、お薬は自費」という組み合わせを、ルール上きちんと 併用できるようになりました。これまで全額自費(自由診療)だったものが、 保険と併用できる標準的な選択肢の一つに前進した、という位置づけです。

保険になるもの/自費のままのもの

費用の種類2026年6月〜の扱い
診察・検査費(視力・屈折・眼軸長測定など)保険適用
お薬代(リジュセアミニ)自費(保険外)

費用の負担はどう変わる?

これまでは、近視抑制のアトロピン点眼を希望すると受診まるごとが自費になりがちでした。今回の選定療養化で診察・検査の部分が保険でカバーされるため、多くの家庭で自己負担が軽くなると期待されます。一方で、お薬代は引き続き自費なので、毎回の薬剤費は必要です。 実際の金額は受診先や受診回数によって変わるため、 通院前に「保険が効く部分」と「自費になる部分」を確認しておくと安心です。 費用全体の考え方は近視抑制治療の費用と保険のページもご覧ください。

注意点

  • 選定療養を利用するには、説明・同意などの手続きが必要です。 施設によっては運用上の理由から、引き続き自費診療で行う場合もあるため、かかりつけ・受診予定の眼科に取り扱いを確認してください。
  • 対象や使い方(年齢・近視の程度など)の判断は眼科が行います。 効果には個人差があり、近視を完全に止められるわけではありません。
  • ここでの内容は制度(費用の仕組み)に関する解説です。お薬の効果・ 副作用については低濃度アトロピン点眼薬とはをご覧ください。

ほかの治療法との比較は近視抑制治療の選び方を、お子さまの数値での進行の目安は予測ツールでご確認いただけます。

参考文献

  1. 日本経済新聞 近視の進行抑える目薬、診察・検査費は保険適用対象に(厚労省・中医協、2026年6月から選定療養). 日本経済新聞. 2026年1月. [リンク]
  2. 社会保険研究所 選定療養の範囲見直し 近視進行抑制薬の追加 中医協総会(2026年1月9日). 社会保険研究所 メディア. [リンク]
  3. Yam JC, et al. Three-Year Clinical Trial of Low-Concentration Atropine for Myopia Progression. Ophthalmology. 2022.

実際の近視進行には大きな個人差があります。本ページは一般的な情報提供であり、 診断・治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は眼科を受診してください。